【台風19号復旧支援】「場所づくり」 トレーラーハウスで

日付:2019年11月11日 | カテゴリ:災害/令和元年 台風19号


応急仮設住宅として設置するトレーラーハウス。ロフト付きタイプ
カンバーランド 仮設住宅に15戸
 長野市が新たに増設する応急仮設住宅15戸の供給を担当するカンバーランド・ジャパン(長野市、原田英世社長)は、設置に向けた準備を整えた。移動の容易なトレーラーハウスをリースで市に提供するもの。敷地の造成や上下水道などの整備が終わり次第、現地に運び込む。

 1戸あたり約36㎡の1LDKで、うち3戸はロフト付き。長野市徳間の県営住宅駒沢新町第2団地内に設置するとして市は8日から造成に着手、すでに工事が進んでいる3カ所の計100戸と合わせ11月中の入居開始を目指している。

仮設住宅以外の引き合いも多数
 トレーラーハウスの災害時利用は以前から行われてきたが、応急仮設住宅としての活用は2018年の西日本豪雨が初めて。同社は倉敷市に続き北海道胆振東部地震で被害を受けた安平町に供給し、長野市が3例目となる。
 「応急仮設住宅に供給するトレーラーハウスは完成済み。あとは運ぶだけ」と原田英世社長。「スピーディーに低コストで設置でき、入居期間が終了しても払い下げができるため解体が不要。地震にも強い」とメリットを説明する。
 同社の生産拠点は県内の直営工場3カ所のほか県外に提携工場が6カ所。仮設住宅だけでなく当面の仮住まいや仮店舗にトレーラーハウスを使いたいという要望が多数寄せられていることから、今後さらに需要が高まるとみて生産体制を増強する。被災した豊野工場の隣接地に新工場を建てる計画だ。

豊野工場被災も生産増強へ
 同社は千曲川の堤防決壊で豊野工場が浸水、製作中を含めトレーラーハウス25戸が水につかったほか設備や工具が破損した。トレーラーハウス3戸は解体、残りはリフォームして使えるかを検討中。設備や工具は入れ替えが終了し、5日から生産を再開した。
 同工場の生産能力は年間50戸だが、新工場を建設することで150戸に拡大する方針。これにより提携工場を合わせた10工場で年間トータル1000戸の生産を目指す。「いまアップルラインは夜になると真っ暗になる。復興を進めるにはまず人が居られる場所、集まれる場所が必要です。そうした場所づくりをトレーラーハウスでいち早く支援したい」と原田社長は話す。

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